読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「あやめ」を観て浮かんだもの(演出ネタバレしています。)

1公演しか観れていないので、細かい部分の考察ができないのが残念です。

JE様、DVD,BR化する際はソロ部分の全公演分を収録していたけないでしょうか?高くても買います!

 

以下、演出ネタバレしています。
(大半はエリザベートについて語ってます)

 

 

 

「あやめ」は1曲の中で ひとつの演劇を見ているようでした。そして、私の頭に思い浮かんだのは「エリザベート」のウィーン版の“Ich gehör nur mir / 私だけに”のシーンでした。

 

白のオーガンジーの衣装、素足、花道のクレーンを駆け上がり、クレーンを渡り、旗を振る。 

 

エリザベートのウィーン版は、東宝版、宝塚版とは違いモダンでシンプルなセットで、舞台を横切る坂道のセットがいくつか使用されていて、トートはその坂道のセットを飛び渡っていたシーンもあったように記憶しています。(梅芸で観たのみで、DVDは未入手なので舞台装置については正確な記憶ではありません。)

その中で、“私だけに”はエリザがしたいことを慣習だからと否定され、助けを求めた夫にも望んだ答えはもらえず、失意の中で自ら死を選ぼうとするも、歌いながら自分の生き方を決意していく。「従順にはならない」「行儀よくしない」~「誰のものでもない、私は私だけのもの」。さらに、「世界は自分の目で見るし確かめる」「自由に生きるわ」と(思いっきり意訳しています)

“泣き崩れた所から立ち上がり、途中でセットを駆け上がり、天へ手を伸ばし、歌い切ったところで気を失う”とそんなシーンです。そして、このシーンは早朝に寝室でたたき起こされる場面からつながっているため、オーガンジーの白のネグリジェに素足なんです。

 

加藤くんが「あやめ」で伝えたいことと「エリザの“私だけに”」の場面が伝えていることは同じではないとわかっていますが、私にはどちらも「自分を信じて」「あなたはあなたのままでいいよ」と言われている気持ちになりました。

 

エリザベート」は孤独やさみしさと向き合うシーンに出てくるのはトート(死)で、子供や夫から必要とされて愛されていることに向き合わず(自分を守るためだったり、失ってから後悔もするけど)、最終的に「死」(刺殺)を受け入れているので、曲も演出も素敵だけど、ちょっとモヤっとした気持ちになります。(宝塚版の小池先生はこれを払拭するためにトートとの恋愛や嫁姑問題がメインになるよう曲を追加し演出したのかなぁと思います。なにより宝塚はフィナーレが付くので、今日も素敵だったなぁと幸せな気持ちで帰れる特別な世界。)

 「あやめ」の演出ではさらに旗を振っているので、加藤くんに「信じてついてきて!」と強い思いを投げかけられたように感じました。

 

素敵な曲に、素敵な演出をありがとう♪ 大好きです。
(語彙力の無さが悔やまれる。)

 

クラウド読みました。加藤くんの表現者でありプロであることの覚悟であり、誠意であり、決意であるのだと思いながら読みました。強い言葉にちょっと心が痛くもなりましたが、加藤くんらしい表現で、そんなところが好きだったんだと再確認しました。